野手の佐々木麟太郎(花巻東)、真鍋慧(広陵)、佐倉侠史朗(九州国際大付属)と並んで、BIG4に一角と称される前田悠伍(大阪桐蔭)について、秋の投球成績からその特徴を分析していきます。
投球成績
投球回 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 自責点 | 防御率 | 被安打率 | 奪三振率 | 与四球率 | K/BB | |
秋公式戦 | 57.2 | 31 | 51 | 14 | 8 | 5 | 0.78 | 4.84 | 7.96 | 1.97 | 4.05 |
全部 | 84.2 | 44 | 76 | 18 | 12 | 6 | 0.64 | 4.68 | 8.08 | 1.72 | 4.69 |
こちらが秋公式戦と練習試合も含めた投球成績になります。
公式戦、練習試合を含めても防御率は0点台と抜群の安定感を誇り、大阪桐蔭に近畿大会優勝と神宮大会優勝をもたらした立役者となりました。
前田の成績で最も光るのは、与四球率の低さでしょう。
本ブログで取り上げた森下(京都国際)、米田(市立和歌山)、大野(大島)のいずれの投手よりも低い、1点台の与四球率をマークしており、まだ1年生ながら高い制球力を誇っていることが窺えます。
奪三振率は9を切っており、決して高いとは言えないですが、神宮大会に絞ると15回で17奪三振と投球回以上の三振を奪えていることから、三振を奪う能力も十分持ち合わせているはずです。
スライダーやチェンジアップで多くの三振を記録しており、最速145㎞の速球に頼らない投球も持ち味の一つです。
もう一つ特徴的なのが、5を切る被安打率の低さです。
その他の好投手でも軒並み6台であることから、球速や変化球の鋭さに加えて何か打ちづらい要素があるのかもしれません。
最後にK/BBを見ると、与四球率が良いことから、優秀とされる3.5を遥かに上回る成績を記録しています。
このような成績を見ると、今年のドラフト対象である各投手にも引けを取らないどころか、上回っている部分も多く見られます。
前田以外にも好投手の揃う大阪桐蔭ですが、安定感抜群のこの前田の活躍が大阪桐蔭の浮沈を握っていると言っても過言ではないのではないでしょうか。
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