昨夏からその存在が騒がれ始め、初の全国の舞台でお披露目となった神宮大会では、2本塁打9打点の衝撃デビューを飾った佐々木麟太郎(花巻東)について、秋の打撃成績から特徴を分析していきます。
打撃成績
打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | ISO | OPS | BB% | K% | BB/K | |
秋公式戦 | 46 | 20 | 6 | 23 | .435 | .587 | .913 | .478 | 1.500 | 23.2% | 7.6% | 3.06 |
全部 | 256 | 83 | 28 | 112 | .324 | .461 | .734 | .410 | 1.195 | 17.9% | 11.3% | 1.58 |
こちらが秋公式戦と練習試合も含めた打撃成績になります。
やはり凄まじいのが秋公式戦の成績で、6本塁打23打点は勿論のこと、OPSは驚異の1.500と本人がフォームの参考にしたというバリー・ボンズ並みの成績を収めています。
ISO(長打率-打率)を見ると、練習試合を含めても.400を超えている(2021年NPBトップが鈴木誠也の.322)ことから、純粋な長打力に関しては非常に傑出したものがあると言えるでしょう。
加えて注目したいのがアプローチ面で、秋公式戦ではBB/Kは3.06を記録しています。
その圧倒的な長打力故に警戒されるため、四球が増えていくのは分かりますが、その中で三振を最小限に抑えられているのは評価すべきポイントでしょう。
しっかりボール球には手を出さず、打つべきボールをしっかり打てている証拠だと思います。
1年生ながら、既に大会No.1打者と称されるのも納得の打撃成績を昨秋は残してきました。
胸郭出口症候群のリハビリ途上で、万全の状態でセンバツ初戦を迎えられるかは不透明ですが、どれほどの打棒を見せてくれるのか、楽しみで仕方ない打者です。
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