米田天翼(市立和歌山)をデータ面から分析する

昨年横浜DeNAから1位指名を受けた、同校の先輩である小園健太に負けず劣らずの好投手・米田天翼(市立和歌山)について、昨秋のデータから分析していきます。

投球成績

投球回被安打奪三振与四死球失点自責点防御率被安打率奪三振率与四球率K/BB
秋公式戦7157792517151.907.2310.012.853.51
全部132.2911443724211.426.179.772.264.32
※与四球率は与四死球×0.9したものを与四球として算出

こちらが秋公式戦と練習試合も含めた投球成績になります。

練習試合も含めると132.2回とフル回転だった昨秋ですが、1.42の防御率、9を超える奪三振率と先輩の小園に負けずとも劣らない、非常に素晴らしい成績を残しています。
特に優れているのは公式戦で10を超えている奪三振率で、最速149㎞と威力のあるストレートに加えて、カットボール、スライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップ、ツーシームと多くの球種を操り、三振を量産出来るのが強みの選手です。

制球力の観点でも、与四球率は3点を切る数値で、簡単に四球を与えないのも強みとなっています。
本人も制球は意識している部分のようで、それがしっかり形となって数値に表れているようです。

最後にK/BBを見ると、秋公式戦、練習試合を含めても優秀とされる3.5以上を記録していることから、非常に総合力に優れた投手であると言えるでしょう。
今年の高3世代で150㎞を突破した投手はまだいませんが、このセンバツで米田が突破する可能性は大いにあるのではないかと思います。
偉大な先輩の薫陶を受けた米田が、再び帰ってきたセンバツの舞台でどれほどの投球を見せてくれるのか、非常に楽しみです。

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