大野稼頭央(大島)をデータ面から分析する

離島・大島を甲子園に導いた立役者で、最速146㎞と一投手としてもプロの注目を集める大野稼頭央(大島)について、秋の投球成績から特徴を分析していきます。

投球成績

投球回被安打奪三振与四死球失点自責点防御率被安打率奪三振率与四球率K/BB
秋公式戦8966982920121.216.679.912.643.75
全部104761153429191.646.589.952.653.76
※与四球率は与四死球×0.9したものを与四球として算出

こちらが秋公式戦と練習試合も含めた投球成績になります。

その他の好投手と同様に、成績の特徴的な部分は10に迫る奪三振率の高さでしょう。
最速146㎞のストレートに頼るのではなく、90㎞台の遅いカーブや120㎞台のスライダーなど変化球も巧みに操りながら、投げる試合は毎試合のように二桁奪三振を記録しています。
力に頼るだけでなく、緩急を付けて打者を翻弄する上手さも大野の投球の特徴の一つです。

そのような上手さを持っているということもあってか、決して荒れ球で勝負するというタイプではなく、与四球率は3を切っていることから分かるように、制球力も問題ないレベルにあります。
ですので、ある程度のまとまりも持った投手であると言えるでしょう。

最後にK/BBを見ると、優秀とされる3.5を上回っていることから、総合力の高さも持った投手であることが分かります。
秋の九州大会の興南戦では、あえて三振を取りに行かず打たせて取る投球で完封を記録するなど、非常にクレバーな面も併せ持つ好投手です。
甲子園では150㎞を狙うと宣言していますが、総合力が高いところに球速という拍も付くことになれば、一躍ドラフト上位候補に躍り出てくることになるかもしれません。

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