昨秋すい星のごとく現れ、183㎝106㎏と恵まれた体格を生かしたパワフルな打撃で、BIG4の一角に数えられる佐倉俠史朗(九州国際大付属)について、秋の打撃成績から特徴を分析していきます。
打撃成績
打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | ISO | OPS | BB% | K% | BB/K | |
秋公式戦 | 48 | 19 | 5 | 25 | .396 | .525 | .813 | .417 | 1.337 | 18.9% | 16.1% | 1.17 |
全部 | 57 | 22 | 5 | 26 | .386 | .500 | .754 | .368 | 1.254 | 16.5% | 18.3% | 0.90 |
こちらが秋公式戦と練習試合も含めた打撃成績になります。
佐倉の成績で際立っているのが、やはり長打力の部分で、秋公式戦に記録したISO.417は佐々木麟太郎にこそ及びませんが、非常に高い水準の数値です。
OPSも1.337と申し分ない成績を残しており、BIG4に相応しい破壊的な打力を有しています。
ただ佐々木と異なるのが、アプローチの部分になります。
秋公式戦のBB/Kは1.17で、佐々木の3.06とは大きく差を開けられています。
どこが異なるかというのは、明確にK%の部分で、7.6%の佐々木に対して佐倉は16.1%とやや三振が多くなっています。
打者としての完成度という点になると、現状は佐々木の方に軍配が上がっていると言えそうです。
秋公式戦で5本塁打、内1本は神宮大会でと佐々木に負けずとも劣らない、強烈なインパクトを残しましたが、打者としてはまだ佐々木には及んではいないようです。
しかし、その長打力は非常に魅力的ですし、この甲子園の舞台でどのようなパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみにしたいと思います。
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